弊所がコスタリカで企画・運営する生物回廊農園「なまけものの通りみち」(けもみち)の現況報告写真が現地から届きました。
以下の写真は、第一区画の入り口部分の様子です。
右の列がバニラ、左の列がコショウです。
それぞれの宿木であるポロの木々が大きく枝を張って成長し、それにコショウやバニラがしっかりとつたって大きくなっています。
ポロの枝振りが、もうすぐナマケモノがぶらさがれるくらい太くなっているのがわかります。樹冠が隣り合う木々と重なり合うようになれば、ナマケモノたちの移動のための「通りみち」になります。
以下も第一区画の、より奥の部分の様子です。
こちらは一枚目の写真で写っているところよりやや遅れて植え付けたところです。
そのため、まだ枝振りが細いことが見て取れます。
一枚目の写真と二枚目の写真で写っている木々の植え付けの時間差は一年程度ですので、このあたりも一年経てば一枚目の写真と同じくらい枝振りが太く大きく広がっていくことが期待できます。
この奥の茂みにはナマケモノたちの出没ポイントなので、もっと成長すれば、この「けもみち」の中にも彼らがやってくるようになることが大いに期待できます。
以下は、第二区画の様子です。
同じくポロの宿木に、手前はバニラ、奥はコショウの蔓が巻きついて、ぐんぐん成長しています。
こちらもポロの木は大きく育っていますが、枝振りはまだ細め。
さらなる成長が望まれます。
最後に、最も最近植え付けをしたコーヒーの一帯の様子です。
まだ完全に開けていますね。
低地向けのコーヒー栽培は実績が少なく、今後試行錯誤の面も出てくるかもしれません。
無事の成長を祈りましょう。
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クリスティアンたちは、一本一本丁寧に下草刈りをし、余分な散乱物を取り除きつつ、必要な栄養素や日除けとなるものは残しながら、化学的な農薬や肥料を一切使わず、皆様にご支援いただいている「里子」の木々をお世話しています。
ここまで、病気や虫にやられた苗も数本ありましたが、植え替えなどを行ない、すべての苗木を丁寧にお世話しています。それも、皆様の月々のご支援があるからできることです。
化学薬品を使えば、病気や虫は撃退でき、短期的には「楽」な栽培ができます。ですがそれは、生態系にとっては大きなダメージとなります。クリスティアンたちが手間暇をかけて一本一本丁寧に、生物多様性を保全しながらこの「森の農園」を地道に育てられるのは、支援者の皆様からの月々の支えがあるという安心感によるところが大きくあります。
現在の植樹本数は約130本。
この農地には1000本分の「けもみち」用の土地があります。
あと8倍まで植樹を増やし、この地に住むナマケモノたちがゆったりと暮らせる共生型農園を成功させましょう。
この「けもみち」プロジェクトで1000本の植樹を達成し、「けもみち」のお世話をするクリスティアンたちの「トラピチェ統合農園」が経済的にも環境的にも成功すれば、これがこの地域の農園経営の「ロールモデル」となります。そのことによって、周囲の農園が「けもみち」のような環境共生型の農園に転換することを促進できます。コスタリカの環境エネルギー省職員とも話し合い、トラピチェ統合農園だけでなく、地域の農園一帯を「けもみち」のような生物回廊農園にしていく道筋を、公的なお墨付きのもと、現地のコミュニティベースでつくっていく構想もあります。
その第一歩となるのが、トラピチェ統合農園における「なまけものの通りみち」の1000本植樹なのです。
まだ私たちの歩みははじまったばかり。どうぞ「けもみち」拡大に、皆様のお力添えをよろしくお願いいたします!
ご支援のお申し込み
👉 弊所公式サイト内のこちらからお手続きいただけます。1本からのご支援も可能です。
※クラウドファンディングサイト READYFOR にも詳しい説明を掲載しております。そちらからもお申し込み可能です。
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