弊所代表理事・足立がその言語センスと国際経験を活かして来月から本格スタートさせる予定のRicky's Sloth English英語教室。今週の無料トライアル期間には、学生を含め計6名様にお越しいただきました。お忙しい中ありがとうございました!
さて、この英語教室では、主に以下の2点について、皆様にシェアしていきます。
■ド基礎!音コース
この英語教室の特徴・第1点は「音」。
英語に限らず、言語とはまず「音」です。
文字がなくとも音がある言語は古今東西いくつもありますが、その逆は手話くらいしかありません。
しかも当教室では、「発音」以前に「発声」から学びます。
「音」を大して変えなくとも、「声」を変えるだけで、とたんに英語っぽい発音になるのです。まずはそれを体感していただきました。
次に「発音」です。アルファベットを音別で7つにグループ化し、ただの文字の羅列でしかなかったアルファベットを「音」を基軸に再構築しました。これだけでも、日本の英語教育において「イロハのイ」が抜け落ちていたことがわかります。
今回はトライアルなので、英語の音のすべてを網羅したわけではありません。エッセンスだけ抜き出して、どのようなことを今後やっていくのか説明しました。
特に重要なのは、母音です。
母音と子音、英語を勉強する時どちらに重点を置くかというと、無意識に子音に置いてしまっている人が多いと思います。しかし、実は私たちがリスニング/スピーキングで重要視しているのは、母音なんです。
「言語とは音なり」とするなら、ではその音の中でもどの音か?というと「母音」なんです。なぜなら子音は、極端に言ってしまうと、「面倒な音をどんどん落としてしまう」という現象が起きやすいこと、意識しているでしょうか。結果私たちは自然と、子音に頼らず母音を中心に言語を理解しているのです。
ところが、英語の母音は(子音もなのですが)、日本語の母音とひとつとして同じものがありません。しかも、その数は日本語の3倍以上あります。私たちは母音を判断するために脳内に持っている箱は5つのみ。だから、英語を聞いた時、いくつもの異なる母音を同じ箱に無理矢理入れようとしてしまうんです。だから、カバン(bag)だか虫(bug)だかわからないし、喋る時にそれらを使い分けることもできないのです。
ですからこの教室ではまず、日本語とは全く違う英語の母音と子音の箱を頭の中につくり、口から出す音・耳から聞く音をその英語の箱に出し入れするトレーニングを行います。これができるだけで、リスニングとスピーキングが飛躍的に向上します。
さらには、この英語の箱がわかると、音とスペルの関係性(法則)が見えてきます。そこで、「どの音はどの文字(列)」「どの文字(列)はどの音」というルールを覚えます。このルールの適用率は93%程度ですが、逆に例外が7%しかないし、例外にも法則があるので、そこまで覚えれば無敵に近くなります。知らない単語でも読める。あるいは聞けるし、それを文字に起こせる。そうすれば、リーディングの時「知らない単語にぶちあたってそこで読むのが止まってしまった」という現象もなくなっていきます。
これらを習得することで、学校英語の中で「単語ごとに発音を覚える」という無限地獄は実は単なる時間の無駄だったという事実に直面して絶望する一方、その心配が今後一切いらなくなるという希望も持つことができるのです。
■発展!イメージコース
特徴第2点は「イメージ」。
まず、私たちが普段日本語を話している時、頭の中で起こっている現象を説明しました。
つまり、私たちは脳内で「日本語で考えている」のではなく、「言語化される前の抽象的なイメージ」を「外部に吐き出す時に具象化するため、そのツールとして日本語という言語の枠にそれら抽象的イメージを当てはめる」という行為をしているのです。パソコンのファイルを圧縮するようなものですね。
一方、言語が目や耳などから入ってきて脳内に到達した時は、その言語は「圧縮ファイル」ですので、実はそれ自体を直接的に理解しているわけではありません。その言葉たちを脳内で抽象的イメージに「解凍」して、そのイメージで理解しているのです。
となれば、英語を使う時にやることも一緒のはず。ところが、私たちがやっていることといえば、
・発信者側
イメージ→日本語訳→英訳→スピーキング/ライティング
からの、
・受信者側
リスニング/リーディング→英文和訳→そのイメージ訳
という、実にまわりくどいことなのです。
それでは、ゆっくり会話してもらってもネイティブのテンポに上記の処理スピードが追いつかず、結局「普通に会話する」のに間に合わず、喋ることができなくなってしまうのです。(聞く/喋るが追いつかない原因はそれだけではありませんが、間違いなくこれはそのひとつです)
そこで、「イメージ」から直接「英語」に訳すこと、もしくはその逆ができるようになることが、この教室のゴールのひとつだということをサンプルワークをこなしながらご説明いたしました。
逆もまた真なり。何かを英語でいいたければ、伝えたいイメージを直接的に英語に置き換えれば間違いありません。一旦日本語で考えてそれを直訳するから、たとえば「みずから」(by myself)という言葉を"from the water"と言ってみたり、「猫の手も借りたい」と言いたくて"I want to lend the cat's hands"と言ってみたりしてしまうのです(そういう時は「猫の手も借りたい状況の「イメージ」を英語でなんというか考える。すると"I'm extremely busy"などと言うのだなということがわかります)。
また、英語を聞いて和訳が欲しければ、英語からイメージ訳したものを和訳すればいいのです。というより、そうしないと間違った和訳をしてしまいます。実際これが、「学校英語がそこそこできても実践では役に立たない」という現象の大きな原因のひとつになっています。
また、ネイティブ日本語話者であるわたしたちは、知らない漢字に突き当たっても、そのへんとつくりなどを見て、なんとなく意味と読みを類推できることがありますよね。実は同じことが英語でもできるって、知っていましたか?
英単語は、複雑なものになればなるほどへんとつくりのように「パーツ分け」ができます。そしてそれぞれがちゃんと意味を持っています。読みはすでにド基礎コースで習得したとすると、英単語を構成するパーツの基本概念さえ知っておけば、その単語を知らなくても読みも意味も類推できるようになるというわけです。
こうやって、Ricky's Sloth Englishは、ナマケモノのように、「やらねばならないことを極小化するため最適化を極端に最大化」することで、「英語ができるようになる」というより、「英語学習でやらねばならないことを極端に減らす」ワークを行なっていきます。そのことで、比較的短期間で、教室にこなくても自分で、かつ自動的に英語力が伸びる状態をつくることができます。
それが、いわゆる「英語脳をつくる」というものの正体です。
世界100ヶ国から、オンライン参加も含めると約1000人代表が集まる国際会議の中でみずから(「けもみち」にからめて)決議案を提案し、他の決議案との衝突から激論となった交渉で要求を通しきり、根回しも抜かりなくこなした上でその提案を総会で可決させ、日本代表として世界中の政治リーダーに私の提案を約束させるところまで私がやり抜けたのは、言語としてはこのSloth Englishをマスターしていたからです。
しかもこれは、発音矯正であったりいろんな書籍であったりの勉強を積み重ねながらも、既存の教えや勉強法では通用しない場面に数えきれないほど直面し、その度に独自に英語に対する考え方を改良していった結果うまれたものです。つまり、完全に独自、日本で私だけのメソッドでありながらも、その効果は上記のように文字通り誇張抜きで「世界を動かす」だけの膨大なパワーであり、かつ私自身を実験台にしてその効果を実証できているので、机上の空論でも絵空事でも口先だけの詐欺でもありません。
さあ、ちょっと本気で英語に取り組みたいなあ、でもどうしたらいいんだろうなあ…と思っている方。弊所公式サイトのお問い合わせ欄から、「英語教室について」というタイトルでぜひお問い合せください。あなたの悩み、解決いたします!
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